| 前回に引き続いて「アシッド・フォーク」の本の話を続けます。そのなかでオルタナティヴ・アシッド・フォークの部類で最初に挙げられていたのがブリジット・フォンテーヌでした。そういえば、彼女の1969年のLP「ラジオのように」の写真は、他のミュージシャンやサイケデリック的なイメージとともにこの本の表紙を飾っています。「ラジオのように」というアルバムの曲はいつか改めて紹介したいと思いますが、今回は「ブリジット・フォンテーヌは…」(“Brigitte Fontaine est…?”) について取り上げます。 「永遠の…」の歌詞の一部: Je veux être aimée pour moi-même Avec des habits c’est facile |
当時このLPが出た頃、シュールレアリスティック的なこの表紙を見て、ジャケ買いをしました。今ではそれほど素晴らしいとは感じないけれど…それは置いておいて、つまり、40年後このアルバムに収録されているエテルネルを聞いて、まだ感動を抑えられません。曲の一番を聞いてみてください。
例の本で「アシッド・フォーク」にカテゴライズされて疑問に思います。フォークだろうか?いや、絶対違うでしょう。ではアシッド的なところがありますか? たくさんの日本の学生たちにこの曲を紹介してきましたが、ある時、まだ歌詞を理解するにはフランス語レベルが届かない1人の学生が言うには、音楽や歌い方が嫌らしすぎて、とても不愉快だと感じたそうです。私はこの感想が正しいと思います。ただし「不愉快だ」と言い切ってしまうよりも、むしろ、呪いがかった、魅力的な、抑えがたいパワーがあると言い換えることができるのではないでしょうか。 |